日々是直会

〜思い出の樽熟成〜  色んな町を歩き、いろんな人に出会うナオライを進める日常。

酒蔵見学 広島県柄酒造さん

東京弁護士会 法友会の被災地訪問チームの方々と安芸津の柄酒造さんを訪問。

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東京弁護士会法友会さんは東日本大震災後有志の弁護士の方で組織され定期的に被災地を訪問し災害に対して何ができるか考えるグループ。

柄酒造さんは昨年の西日本豪雨の時壊滅的な被害を受けながらも復興をしている酒蔵さん。

ご縁があって、広島の西日本豪雨災害地域視察の前日を使いナオライが酒蔵案内をプロデュースさせていただいた。

 

柄社長自らが酒蔵をご案内くださり以下のお話をしてくださった。

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下流まで流れ着いた土砂は大変細かく壁に染み込み被災後いくら掃除しても汚れが落ちない。

酒蔵の心臓部のような麹室が浸水し蔵が終わったと思った。

映画の舞台になっていたこともあって、メディアがたくさん訪問しテレビで自分が災害はあってもこれから「がんばります」と話している映像をみて自分の言葉が自分を後押しした。

激甚災害指定を受けたが、一点物が多い酒蔵の特殊な500万円くらいの機材が次々とパーになっていった。

地域の方々が勝手にボランティアで復旧作業をしてくれた。

2019年1月の新しい麹室から造られた麹ではじめて酒が醸された。

平常時では想像を絶する柄社長のお話だった。

その中でも
「災害時は善意の押し売りが大切」というお言葉は印象的だった。

 

もう酒蔵をたたもうかと思ったが、創業から174年が経つ酒蔵の歴史を重く受けてくれた地域の方々が勝手にボランティアで掃除をしてくれ少しずつ蔵が綺麗になっていき復活できるかもと少しずつ思ったそうだ。

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蔵が綺麗になっていく度にもうやめてしまおうと思っていた柄社長の気持ちも復興に傾いたそうだ。

 

善意の押し売り。もし今後自分の周りに何か災害や災難があった時思い出したい。

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被災した時のお話に加え、柄社長から日本酒の造り方についてもお話いただいた。日本酒への愛情も感じられた。

広島県安芸津地域は吟醸酒の生みの親、軟水醸造法を確立した三浦仙三郎扇の出生地として有名な地域。学び多い酒蔵見学だった。